一昔前までは、大切に家の柱にかけられていた時計、
家族とともにきちんと時を刻んでいた時計たち、
今はもうすっかり使われなくなってしまいました。
今では、まったく狂わない電波時計が時を刻み、
人の手で時間を直したり動かしたりすることはなくなってしまいました。
時間は正確にこしたことはありませんが、
人間的な暖かさのあるこのゼンマイ仕掛けの時計に惹かれてなりません。
いつしかそんな時計たちがたくさん集まってきて部屋が埋まってしまいました。
ゼンマイが切れていたり、振り子がなかったり、切れていたり、
ガラスが割れていたり、油で固まっていたり、
我が家に来る少し前に壊れてしまった動かない時計たちは、
今、新たなる時を刻みだしました。
動かなかったものの多くは、分解して、
心臓であるゼンマイや、ギアをきれいに洗うと大体は動き出すのです。
何十年も動かずにいたのにまたカチコチと時を刻みだすのです。
ゼンマイを巻き、振り子を下げ、柱に垂直にかけると動き出します。
みな違う音色で時を刻み始めます。
私は時計屋ではありませんが、
古いものや壊れたものを直すのがとても好きで、
いつしか時計ばかりの部屋ができてしまいました。
集まった時計たちは
アンティークなものではなく、4,50年前のものがほとんどで、
木箱に入っていますが化粧合板を使っていたりして今ではそれがはがれたりして
明治大正の時代の無垢材で作った時計よりよりデザインも出来ももよくありません。
(もちろんとてもモダンでいいものもありますが)
ただ中身のゼンマイに関しては、
30日巻きや60日巻きという柱時計の最終モデルとしての
すばらしいメカが搭載されています。
電気式の時計が出回り始めると
手のかかるゼンマイ時計が急激に作られなくなってしまい、
今の時代、
いよいよごみとなって捨てられる運命になってしまったようです。
そんな時計がやってきたのです。
新たな命を吹き込めますように
私の出来うる限りの楽しみ方で
作り変えたものたちです。
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